ラックスマンのDA-200が良さそう

前回のエントリーでUSB入力ができてバランス出力のあるDACをまとめてみたんだけど、この中だとラックスマンのDA-200が一番良さそう。

ONKYO DAC-1000も気になる機種。 DAC-1000の最大の特徴は、アシンクロナス転送で32bit/192KHzのUSB入力が可能なところだろう。 相変わらず国内での動きは鈍いが、海外では高音質音楽配信は始まっている。 高音質音楽配信のフォーマットがどうなるかは結局Appleの出方次第だが、とりあえずは24bit/192khz Flac に収束しそう。 その24bit/192khzの音源をUSBで受けられるのは大きなアドバンテージだろう。
価格がお手頃なのもいい。 国内の大手メーカーがこの価格で外部DACを出してくれば、今後のプライスへの影響力は大きいはず。

ただ、DAC-1000には2つ欠点がある。 1つがヘッドホン端子がないこと。 自分のヘッドホンはSTAXなので、STAXのドライバにバランス入力すればいいんだけど、それでもヘッドホン端子はあった方がいい。 ヘッドホン端子があれば、STAXとダイナミック型ヘッドホンで簡単に比較試聴できるからね。 ヘッドホンをSTAXしたといっても、ダイナミック型ヘッドホンに対する興味を完全に失ったわけではない。 最近はヘッドホンブームに乗って各社からハイエンドヘッドホンが続々と発売されてますし、中には素晴らしい物もあるみたいですから。

もう1つがUSB転送に独自ドライバが必要なこと。 現時点では、Windowsの標準ドライバでは24bit/96kHzまでしかUSB転送できないので仕方が無いのだが、この手の独自ドライバを入れたいかと言われると入れたくない。
おそらくドライバはOnkyoが開発したものではなく、海外から買ってきたものだろう。 こういうドライバは得てして相性問題を引き起こしやすい。 特に『日本語環境』で。

そう考えるとラックスマンのDA-200が良く見えるんですよね。
USB入力は24bit/96kHzまでだが、24bit/192khz音源はSE-200PCI LTDでSPDIF出力すれば問題ないし、DACもPCM1792Aだからかなりいい。

http://artcrew.sblo.jp/article/41964095.html

ネットワークオーディオに詳しい人からの突っ込んだご質問にさらりと答えられる人が、ラックスマンのようなメーカーにいるというのは正直意外だ。 ラックスマンやアキュフェーズって環境の変化に適応できずに死にゆくメーカーだと思っていたからね。 ラックスマンの方は環境の変化に対応して生き残るのかも知れない。

DA-200の欠点はバランス出力が3番HOTって部分。 STAXのドライバは2番HOT。 確か国際規格は2番HOTに統一されたんじゃなかったかな。 有償で2番と3番の出力を入れ替えられるようだが、これは2番HOTにして欲しかったところ。

肝心の音は聞いたことがないので分からない。
お店なんかの試聴では環境が違いすぎるので、自宅の環境で一度聞いてみたいんですけどね。

http://nekosannooheya.cocolog-nifty.com/daiichimusen/2010/12/luxmanusbdada-2.html

http://ntaq.blog135.fc2.com/blog-entry-132.html

試聴レビューで参考になりそうなのはこの辺かな。

他にも試聴レビューはあるが、逸品館のレビューのようにWindowsのカーネルをバイパスせずに音を出していたり、明らかにPCオーディオの音質に対する偏見のあるレビューが多い。 Windowsで音を出すなら最低限カーネルはバイパスしてくれないと話にならないし、偏見は音質評価を誤った結論に導くだけだ。
先入観を排した客観的な音質評価をするにはブラインドテストをやるしかないのだが、ブラインドテストをやるという発想自体ないのだろう。