キヤノンユーザーが見たニコンファンミーティング

私は今キヤノンユーザー。自宅にニコンのカメラは1台もない。でもね、ニコンの事は「ああすればいいのに」、「こうすればいいのに」って色々考えるのよ。キヤノンのことなんて全く考えないのにね。そういう意味では隠れニコンファンなのかもしれない。

特製金色貝そば

まずは、福島のラーメン店『燃えよ 麺助 』で特製金色貝そばを食べる。マジでうまかった。特にスープは今まで食べたラーメンで一番うまいと思った。店内も清潔感があるし、BGMはジャズだし言うことなしの素晴らしいお店。

ファンミーティングの会場は堂島リバーフォーラムホール。D850は対面カウンターで係員の説明を聞きながら試すという形式でした。「PCに接続してテザー撮影した場合、背面液晶にライブビューの映像は表示されますか?」と質問してみたんだけど、「D810と変わっておらず表示されない」という回答でした。電子シャッターのサイレント撮影はライブビューのみ。静止画ライブビューは相変わらず実絞り表示でPVボタンを押すと開放絞りになる仕様。画作りはD5やD500と同じ。ピクチャーコントロールがスタンダードだと陰影の濃い劇画調の画になる。

D850の感想は、「趣味ユーザーの様々な要望を受け入れて、今出せるものを全て出しました」というカメラだなと。カタログスペック的には素晴らしいが、ワークフローの中で出来て欲しいことは実はあまりD810と変わっていない。テザー撮影時に背面液晶が表示されないとMFレンズでのピント合わせが困難だし、サイレント撮影がライブビューのみだと無音でのステージ撮影なども無理。4K動画は撮れても、Fマウントには高性能なシネレンズ群が欠けている。趣味で使うなら良いカメラだが、業務で使うとなると・・・。

会場の出口に黄色い付箋紙にニコンへの要望を書くコーナーがあって、過去を重視する人と未来を重視する人に別れていたのが、ニコンの迷走を表してるのかなと。「過去を見るのか、未来を見るのか」という部分はユーザーだけではなく、ニコン内でもコンセンサスが取れていないのでは?

「時代遅れのFマウントなんてさっさと捨てて、フランジバックの短い新マウントでフルサイズミラーレスを出せ」、「本格的な映像制作分野に参入しろ」とか思ってる自分は急進的なのかもしれないが、そうしないとキヤノンやソニーと争っていくのは難しい。過去を見たところで、ニコンはライカにはなれないだろうし。ライカになり損ねて、ペンタックスになる未来だけは避けてほしいなと。