Planet Blue

W800とZRX1200 DAEGに試乗する

カワサキ夏の大型バイク試乗会ということで、アールエスタイチ本店に行ってきました。 試乗車はZX-14R、ZRX1200 DAEG、NINJA1000、Z800、W800。 先導車用にZRX1200のみもう1台ありました。 試乗は電話予約制で、15時からW800とZRX1200 DAEGに乗る予約を入れてありました。 アールエスタイチ本店に着いたのが14時前ぐらいだったんですが、小雨交じりの天候ということで予約していても来てない人が多いんですよね。 それで来ない人の分を詰めてもらって、14時から2台続けて試乗しました。 試乗コースは以前来たアプリリアやトライアンフの試乗会と全く同じです。

最初に試乗したのはW800。 トライアンフの試乗会でボンネビルT100に試乗したので、同じコースでW800に乗れるのを楽しみにしていました。 同じコースで乗れば優劣は明らかですからね。

W800で走り出して、最初に感じたボンネビルとの違いは、ボンネビルのようなハンドル周辺の重量感がW800にはないという事。 私はボンネビルのような重量感や車体を傾けた時に手応えがある方が好きなんですが、W800の方が自然に感じられる人も多いかもしれません。 メーターに距離計と切り換えではあるものの、時計が付いているのは日常の使い勝手の面で高ポイント。

エンジンは空冷2気筒という形式から期待される鼓動感はほとんどなく、マルチのようにスムーズ。 それでいて、なぜかハンドルから手に伝わる振動は大きい。 これは長時間乗っていると手が痺れてきそうな気がする。 シートの座り心地は良く、足回りはボンネビルと比べると若干フラットで、僅差ではあるものの乗り心地はボンネビルよりも良い。 ただし、大型ネイキッドという括りで見ると、乗り心地は悪い方。 たとえばR1200Rやこの後乗ったZRX1200あたりと比較すると乗り心地は明確に劣る。 ボンネビルに試乗した時よりも路面温度が高いにもかかわらず、タイヤの接地感が希薄でワインディングはあまり楽しめなかった。

同じコースでW800とボンネビルT100の試乗を終えて、どちらが優れたバイクだと思ったかというとボンネビル。 W800とボンネビルの最大の違いはエンジンフィール。 ボンネビルにはツインらしい適度な鼓動感があり、60km/h程度の速度でトコトコ流すのがとても楽しい。 W800には鼓動感が感じられないのに、手が痺れてきそうな振動があるのが気にかかる。 また、W800はタイヤの接地感に乏しいのが、コーナーでバイクを信頼して傾けられない要因になっている。 W800とボンネビルでは走行性能に差があるとは思わないが、官能性能には大きな差がある。 単純な話、ボンネビルの方が乗っていて楽しい。

次に試乗したZRX1200は、良くできた国産大型ネイキッドといったところでしょうか。 W800から乗り換えると、僅かなアクセル操作だけで充分なトルクを引き出せる4気筒エンジンは乗りやすい。 また、サスの初期作動性がよく、乗り心地もかなり良い。 ジーンズで乗っても滑らない表皮で作られたシートも座り心地が良く、これなら長時間のツーリングでもお尻が痛くなることはなさそうだ。 これまで乗ったことのあるカワサキ車で最も印象が良かった。 ただ、ZRX1200の試乗の途中から完全に雨になってしまって、元々タイヤにグリップ感に乏しいのに加えて、路面が濡れていることでますますタイヤが信用できなくなって、乗っていてちょっと怖かった。 ABSやTCSが付いていないですからね。 競合となりそうな車種には少なくともABSは標準装備されている車種が多いですから、ABSが付いていないのはかなり大きな欠点でしょう。 カワサキはABSやTCSの技術は持っているのに、なぜ付けないのでしょうか。 競合車種と比較して安全性能で劣るとなると、お勧めとは言い難い。

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Written by firefennec

2014年 8月 4日 @ 23:25