Planet Blue

C600 Sportに試乗する

最近ビッグスクーターに試乗することが多いんですが、スクーターはタイヤに接地感がなく(特に前輪)、安定感がない。 乾いた路面でこれだと、雨が降って路面が濡れると怖いんじゃないだろうか。 また、乗り心地も悪い・・・というのが気になっていました。 なら、BMWはどうなんだというのが今回試乗に行った動機です。

C600 Sportの試乗をさせて貰ったのが、BMW Motorrad Mitsuokaさんです。
171号線沿いの茨木インターのすぐ近くですね。

試乗車で出発する時、「結構身長があるんで大丈夫ですよね」といった感じで身長を気にされていた理由が、最初の信号で停まった時にすぐ分かりました。 シート高が810mmあるので、意外と足つきが良くない。 私の身長は170ちょいぐらいなんですが、両足の踵が浮きます。 足の裏の前3分の1が両足接地する感じです。 停止時にバランスを崩さないようにだけは気をつけて乗りました。

試乗コースはお店を出て清水の交差点を曲がって万博記念公園の外周を1周して帰ってくるという分かりやすいコース。 アクセルを開けると荒々しいフィーリングでエンジンが回っていく。 50km/hに赤い目印の付けられた速度計の視認性が非常に高い。 ハンドルには重量感があり、前輪にも十分な接地感がある。 直進安定性が高く、コーナーでも前輪と後輪がバランスよくグリップしながら安定して曲がっていく。 今まで乗ったスクーターで最もスタビリティが高い。 スポーツ性はあまり感じられず、ツアラー的なフィーリング。 

乗り心地はモーターサイクルまで含めて考えるとあまり良いとはいえない。 RシリーズやKシリーズの本格派ツアラーのようなフラットな乗り心地を想像しているとガッカリすると思う。 それらと比較すると乗り心地にはかなりの差がある。 F800GTとの比較であればほぼ同等の乗り心地かと思う。 大型スクーターの中ではスカイウェイブ650 LXとほぼ互角。 アプリリアのSRV850と比較すると負けている。 今思うとSRV850の乗り心地はスクーターとしては出色だったんだなと思う。 逆になぜSRV850だけ乗り心地が良かったのか不思議。

エンジンの荒々しさや、車体から伝わる重量感、粗めの乗り心地など、最近乗ったバイクではトライアンフのボンネビルに乗車感が非常に近い。 ボンネビルのコンセプトをそのまま現在の技術と形でリファインし、必要な装備を付け足していくとこんな感じになるのかなと。 今まで乗ったスクーターの中で乗り味が最もモーターサイクルに近かった。

テレレバーパラレバーのもたらすBMW独自の世界観みたいなものはないし、エンジンや乗り心地に荒削りな部分はあるものの、BMWらしいツーリングスクーターというのが試乗を終えた感想。 多くのスクーターに欠けている安定性が標準的なモーターサイクルと遜色ない水準にまで引き上げられており、現時点で最も長距離走って疲れないスクーターであることはまず間違いない。 スクーターの数多くの利点を安定感と引き換えにすることなく享受できる点が素晴らしい。 単純に速く走りたいという人には向かないが、R1200RTのようなツアラーが欲しいが、あの大きさ重さは手に余るとお考えの方や、ボンネビルのようなゆっくり走って楽しめるクラシカルなバイクが好きだが、装備面で何もなさすぎると感じている方にはお勧めできるスクーターだと思います。

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Written by firefennec

2014年 5月 28日 @ 22:10