Planet Blue

大型化するセンサー

RX100が出たことで、コンデジのセンサーの大型化が更に進むのではないかと思っている。 4,5年前までコンデジは最薄、最軽量を争っていた。 それが、完全にトレンドは画質やマニュアルコントロールを重視したハイエンド市場に移行した。 この変化が起こった最大の理由はスマートフォンのカメラの高画質化でしょう。 いくら単体のカメラを薄く、軽くしたところで、スマホと両方持って行かなければならない面倒臭さは変わらない。 スマホのカメラの画質が実用レベルになれば、切られるのは当然カメラの方ということになる。

これに対して単体のカメラが生き残る方向性は2つ。 多機能化してスマートフォンに近づくのか、画質やマニュアルコントロールでスマートフォンと差別化するのか。 前者の方向性については自分は全く期待していない。 というのも、カメラというのは閉じた世界だからだ。 スマートフォンであれば、自分が何かアプリを開発したいと思えば、スキルと機材さえあれば出来る。 だからこそ世界中で様々なアプリが開発されるわけだ。 スマートフォンの世界は開いている。 それに対してカメラの機能はメーカーのお仕着せでしか無い。 ミニチュアみたいな写真を撮れる機能も、HDR機能もアートフィルターも全てそう。 そういったものは別に面白くないし、すぐに飽きてしまう。 メーカーがそういう機能をカメラに搭載する時点でムーブメントとしては終わっている。 結局、カメラが生き残るにはやはりカメラとしての本質である画質と操作性を追求していく以外に道はないと思う。

画質を良くするには画素数を多くするだけではなく、センサーを大きくするしかない。 それが今ハイエンドコンパクト市場で起こっていることだ。 コンデジのセンサーが大きくなれば、デジタル一眼のセンサーも大型化に向かうと考えられる。 コンデジより大きく重く価格が高いデジタル一眼はコンデジと画質で差を見せなければいけないからだ。 単に動体撮影に強いだけでは市場が縮小するのは目に見えている。 デジタル一眼市場の主軸はフルサイズ機に移っていくと予測する。

ただ、センサーの大型化はもっと早く訪れると思っていた。 キヤノンが5Dを発売したのは2005年。 それから7年。 アップルの圧力を受ける形でやっと動き出したわけだ。 フルサイズ機のモデルチェンジサイクルは4年。 成長分野のコンピューター周辺機器としてはあり得ない。 なぜデジカメの進化はこれほど遅いのか。  それは市場のプレーヤーがほぼ日本企業で独占されているからだろう。 まるでPC98が市場を独占していた頃のPC市場を見ているようだ。 DOS/Vが日本に上陸して、PC98が市場を失ったような出来事が起こらなければいいですけどね。

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Written by firefennec

2012年 7月 1日 @ 23:51

カテゴリー: カメラ