Planet Blue

ニコンプラザでD7000を試す

ニコンプラザにD7000置いてありましたよ。
一台だけでしたけど。


ニコンプラザにD7000を触りに行こうと思ったのは、公式サンプルが酷すぎるからだ。
ニコン機は黄色被りが欠点とされているのに、1枚目にホワイトバランスを曇天&ニュートラルで黄色被りした画像を持ってくるのは、もはやどういうことなのか・・・。
ニコンのニュートラルは彩度が落ちて自然になるというより、黄色味が強くなって逆に不自然になるんだよ。
2枚目と3枚目はアートに寄り過ぎだ。 3枚目なんてタバコの広告ポスターに使われてそうな画像だぞ。
カタログの2枚目の写真も黄色被りしてるように見えるな。 いくら砂漠地帯で撮っているからといって、プールで微笑む女性の歯がこんなに黄色いのは変だろう。 ちゃんと歯を磨いていれば。

測光が全て中央部重点測光なのも気に掛かる。 D90のマルチパターン測光はかなりオーバーに振れる。 D7000のマルチパターン測光も使いものにならないから、中央部重点測光で撮ってるんじゃないのか?と疑われても仕方がない。
レンズにNIKKOR 24-70を使うのも反則だ。 NIKKOR 24-70の大きさ、重さ、価格を考えれば、D7000でNIKKOR 24-70を使う人は少数派だろう。 DX機のサンプルにはDX用のレンズを使えよ。

ストレスを増幅させるのは、Chase Jarvisの撮影したサンプル以外にどこにもサンプルが見つからないということだ。 Hands-on Previewを載せているDpreviewにすらない。 これは機材を貸与したニコンがサンプルの掲載を制限しているとしか考えられない。 先日発売になったD3100のサンプルがレビューサイトにないのも同じ事情によるものと思われる。

という訳で、D7000触ってきたわけだ。 外観や触った感じはD90とほとんど変わらない。 視野率100%のファインダーは大きく見やすくなっている。 ただ、ファインダーが黄色いのは相変わらずだ。 いい加減これ直せないのかな。 他社のファインダーは別に黄色くないのだから。 シャッター音はD90より小さくなっている。 シャッター音の歯切れの良さはD90より後退した印象を受けるので、これを改良というかは微妙なところ。

肝心の画質だが、正直良く分からない。 D90を買う前にもニコンプラザで試写して、その時はいい印象を持ったにもかかわらず、実際に自分で購入して野外に持ち出すとダメダメだったという過去があるので何とも言えない。 別に不自然な印象はなかったが、疑念は晴れなかった。

逆にいい印象を持った部分は、ライブビューのコントラストAFがD90より大幅に速くなっていたことだ。 付いていたレンズは18-105なので、レンズ側でコントラストAFには対応していないはずだが、それにしてはずいぶん健闘しているなと思った。 動画時のAFも大幅に速くなっている。

動画は1920×1080 24pで約22Mbps、H.264 High Profile Level4.0。 音声はリニアPCMでコンテナはmov。 このmovファイルはiPodに転送すれば、GoodReaderで再生できる。
H.264+PCMでコンテナがmovなのは、キヤノン機の動画と同じ仕様のはず。 ソニーにAVCHDを強制されるのではないかと危惧していたので、これは朗報だろう。 AVCHDはH.264+AC-3。 AC-3はドルビーのライセンスが必要なのでフリーソフトでの対応は絶望的。 動画も音声も非可逆圧縮なので非常に編集しにくい。 家電屋がPCとの親和性の低いAVCHDを押し付けるのはPCで動画を扱わせたくないからだろう。 地デジなんかと同じだね。
家電レコーダーとの連携を計れないキヤノンとニコンは可逆圧縮のRAW動画で切り込んでいくしかない。 ただニコンの場合、ソニーに動画でのRAW読み出しをさせてもらえるのか疑問がある。 そこがニコンの将来性をあまり評価できないポイントなんだな。

D7000のスペックを見たときにはすぐにでも欲しいと思ったが、今は割りと冷めている。 D7000の機能の多くは、D300SにあってD90にないものを付け足しただけだ。 そして、D7000は現時点でD300Sよりも高い。 もちろんD7000が発売されれば徐々に値段は下がっていくはずだが、スペックが強力な分なかなか値段が下がらなさそうな雰囲気がある。 しばらくの間はD7000とD300Sにほとんど価格差のない状態が続くだろう。 D7000が明確にD300Sを上回る部分は動画だけだ。 持った時の質感や、シャッター音のキレの良さなど撮る快感ではD300Sの圧勝だ。 そういった部分は静止画や動画の仕上がりとは関係ないが、そのような理に適った考え方をする人は最初からキヤノンに行っているだろう。 カメラとしての完成度では、まだニコンはキヤノンに負けていると思う。 それでもニコンを使うのはニコンのボディが好きだからだろう。 よりニコンの良さを感じられるのはD300Sの方だ。 なので、私にはD300Sより高い価格でD7000を買うという選択肢はない。

(追記)
D7000のカタログが新しくなったようだ。 歯が黄色いと書いたのは旧版の画像。 旧版の写真はjpeg撮って出しだったと思われるが、新しいカタログでは全てRAWから現像したカットに差し替えられている。 また、公式サイトのサンプル画像も新たに2枚追加されて5枚になっている。

http://www.digitalcamerainfo.com/content/Nikon-D7000-Digital-Camera-Review.htm

英語だが、上記のレビューが様々なメーカーのカメラを同一条件で撮影したベンチマークが載っているので非常に分かりやすい。 Part 2のColorの項目を見てもらえば、コーミンさんの指摘していた青空ノイズが他の色でも出ていること(紫が最も顕著)や、60Dとの色の違いが一目瞭然だ。

(追記)
上記は、D7000を買う前に書いたこと。
実際に購入してからの感想は以下のような感じ。
D7000 インプレッション 画質編
D7000 インプレッション その他&まとめ編
D7000の露出オーバー対策

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Written by firefennec

2010年 9月 21日 @ 22:04

カテゴリー: カメラ