Planet Blue

監督がダメなのか、選手がダメなのか、ファンがダメなのか

U-17 ワールドカップの日本代表はプラチナ世代と呼ばれかなり期待できるという評判だった。  ブラジル戦は見ていないのだが、接戦だったようだ。 そこで、U-17 スイス代表戦を見てみたんだがあまりにも酷かったので、日本がスイスに逆転負けを喫した原因を書いてみたいと思う。

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前半2分、スイスのFKの場面だ。 日本の配置がおかしいことが分かる。
日本の最終ラインとスイスの選手が4対4の形になっている。 しかも、日本の最終ラインの前のバイタルエリアがガラ空きだ。

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15分、相手GKからのゴールキックの場面

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31分、ゴールキックの場面。
日本の最終ラインが4対4の形になり、中盤がガラ空きなのが分かる。
これらはスイスのカウンターの局面ではない。 日本の中盤が戻る時間は十分にあった。 しかも、日本は得点をリードしているので無理に攻める必要はまったくない。 にもかかわらず、最終ラインは数的同数である。

実はスイスが仕掛けてきた組織的攻撃はこのロングボール作戦のみであった。 スイスがロングボールを蹴れる状況になると、4-2-4の形を作って日本のMFとDFの間にロングボールを放り込む。 それに対して日本はCBの1枚が中盤まで出て行って競り合う。 競ったボールがスイスに渡ると日本とスイスは3対3の局面になる。 しかも、CBが釣り出されているのでSB2枚とCB1枚での対応になる。 日本はいきなり大ピンチとなるわけだ。

このスイスのロングボール攻撃が41分に実を結ぶ。
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これで2対1。
後半8分。

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この得点で2対2。 どちらも同じ形からのゴールだと分かる。

このスイスのロングボール作戦に対して、何の修正も施さない池内監督にびっくりした。 修正するチャンスは給水とハーフタイムの2回あった。 にもかかわらず、何の手も打たなかったところを見ると池内監督はスイスの作戦に気が付かなかったと判断するしかない。

それ以外も日本の守備は酷い。
後半開始直後のスイスにPKを与えた場面。

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嘉味田がPKを与えた事よりも、最終ラインからの縦パス1本で5対4の局面を作られる方がおかしい。
極めつけは3失点目を喫した場面。

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スイスの最終ラインからの縦パス1本で6対4の局面を作られている。
相手のゴールに至るまでサイドハーフは行方不明のままだ。

この試合を見ていて、池内監督が組織的な攻撃も守備も構築できない、相手の作戦に対して修正することもできない無能な監督だということはよく分った。 しかし、監督だけが問題だったわけではない。

この試合で最もショックだったのは、ディフェンスが数的不利な状況で中盤の選手が歩いている事だった。

仲間が困っているのに見殺しかよ!!

フル代表ならともかく、同年代の選手が集まっているわけだから、すぐに仲良くなれるだろう。 高校生ぐらいの選手にとって、遠征とは辛くも楽しい経験ではないのか。
仲間がピンチの状況で他人事のように歩いているなんて、信じられない。 
この世代の選手たちには大切なものが欠けている。

さらに不愉快な気持ちになるのは、この試合についてディフェンス陣に対する批判ばかりだということだ。
CBがロングボールに競り負けたのは背が低いからではなく、本来中盤の選手がいなければならないゾーンに遅れて飛び出すからだ。 FWとMFがほとんど守備をしておらず、GKとDFの5人だけで守っているような状態だった。 常に数的同数、あるいは不利な状況で相手の攻撃を受けてきたディフェンス陣が叩かれて、守備を放棄したFWとMFが叩かれないのはおかしい。  監督にも仲間にも見捨てられ、ナイジェリアの地で公開処刑されたディフェンス陣が気の毒でならない。

この試合で最も出来が悪かったのは、高木と堀米のサイドハーフ2人だ。 彼らが守備に戻らなかった事で、DF陣は常に数的不利な局面に立たされた。 柴崎と小島のボランチ2人はSHに比べれば守備意識は高かったが、ポジション取りが高すぎてバイタルエリアをがら空きにした。 守備能力も無きに等しい。
前評判の高かった宇佐美も酷い出来だった。

どの年代に限らず日本代表が世界大会で敗れると、得点機を外したFWや失点に絡んだDFの責任にされMFだけは世界に通用したというような話になる。 しかし、それは間違いだ。 日本のガンはMFだ。 日本人MFは状況に応じたプレーができない。 守備意識と守備能力が足りない。

ドイツW杯でもMFが状況をわきまえずに攻撃に出て守備に穴をあけ敗退した。
同じ失敗を何度繰り返せば気が済むんだ。

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Written by firefennec

2009年 10月 30日 @ 20:38

カテゴリー: 国内